利用例：INTEGRATE ONE

課題

規制の複雑化や加速度的に変化する経営環境に対応するため、多くの生命保険会社が、プライシング、モデリング、バリュエーションのための単一の共通ソフトウェアプラットフォームの導入に向けて、ゆっくりですが計画的な移行を開始しています。

様々な困難に対処するためにこうした変化が起こりつつあり、以下のような目的を達成することが求められています。

• 経費削減
• 単一モデルによる整合性
• リソースの可動性
• 運用効率の向上
• より良い（かつ、より容易な）ガバナンスとコントロール

どのような単一プラットフォームであっても、ルールベースのバリュエーションだけでなく、新しいバリュエーション要件にも対応する必要があります。例えば、経済価値ベースソルベンシーやIFRS 17の導入を見据え、料率改定を行い、新たなバリュエーションを行う準備をする必要があります。

他の生命保険会社と同様の状況にある場合、おそらく次のような課題があるでしょう。

「新規制では、より多くの計算結果を生成することが必要であり、現行システムではリソースが不足しています。」

「今ある以上のリソースが必要ですが、常にその全てを必要としているわけではなく、保有するリソースの一部を待機状態にしておきたくはありません。」

「会社にとってアクチュアリーは限られた人材なのに、その知見を提供するのではなく、コンプライアンスのために大半の時間を費やすことを余儀なくされています。」

アプローチ

Integrateプラットフォームは、こうした移行を進める多くの組織において、以下のような観点で活用されています。

ガイダンスの提供

Integrate導入プロジェクトでは常にベストプラクティスに関するインプットやガイダンス、継続的なプロフェッショナルサービス、効率的かつ持続可能性のあるモデル設計が求められます。その結果、本番業務やその他の目的に最適なモデルの構築が可能となります。

確実なサポート

単一プラットフォームアプローチの持つミッションクリティカルな性質を考えると、頑強なサービス水準を保証し、災害復旧機能を提供するパートナーが必要です。Integrateプラットフォームは、実行環境の稼働可能時間と問題解決の双方を保証し、プラットフォームのあらゆる部分に管理された災害復旧機能が組み込まれています。

オンデマンドの計算処理能力

クラウド・ソリューションであるIntegrateプラットフォームは、柔軟にスケールアップできる演算機能を備え、オンデマンドで事実上無制限のパワーを活用できます。そのため、モデル計算に大きく依存する経済価値ソルベンシーや、重要な経営情報たる責任準備金や必要資本の将来予測に理想的なソリューションです。

ソリューション

プライシング、モデリング、バリュエーションをIntegrate Oneで整合的に扱うことが、多くのお客様にとってこうしたニーズのある状況で最良の選択であることが実証されています。クラウドへの移行、そして単一プラットフォームへ移行するだけで、現時点における多くのニーズを満たすことができますが、将来の事業拡大時におけるスケールアップ対応も明確化されます。

Integrate Oneに移行した会社が享受した典型的な成果は以下のとおりです。

本番業務プロセスに必要なスタッフの作業時間の大幅な削減

効率的なモデル設計とクラウドコンピューティングを組み合わせた単一プラットフォームアプローチは、お客様の作業からより多くの付加価値を創出します。

経済価値ソルベンシーやIFRS 17導入に伴う新商品開発

Integrate Oneが提供する強力かつ効率的なプライシング機能により、数理業務の生産性が向上します。

正確性および安定性の信頼度向上

頑強なSLA、災害復旧機能、モデル設計、年次モデルレビューにより、経営陣はIntegrateが常時実行可能状態にあることを確証できます。

規制変化への機動的な対応

マーケットをリードするサポートに支えられたIntegrateの持つ無制限の計算処理能力と、クラウドでホストされるレポートおよびダッシュボード機能により、お客様は新たな規制変更に対応することができます。

旧式システムの撤廃によるコスト削減

自社保有のグリッドを廃止し、クラウドコンピューティングを活用する単一プラットフォームへ移行することで、コスト削減と同時にキャパシティの増加および安定性の向上を図ることができます。